サーモスタット交換


トゥデイのサーモスタットはエンジンルームの下側(ロアホースからエンジンへと続く配管の途中)についています。車をジャッキアップして下から覗くと比較的簡単に見つけることができますが、それをはずすにはA/Cコンプレッサーが邪魔をして工具がはいりません。よってA/Cコンプレッサーをはずしてサーモスタットを交換するという作業手順になります。


交換したもの

・サーモスタット  ホンダのディーラーにて注文



使用工具

・メガネレンチ スパナでも可
・ソケット  
・ラチェットレンチ エクステンションバーがあればgood
・ドライバー  
・サンドペーパー 400〜600番くらいの荒さでOK



作業の前にあらかじめ冷却水を抜いておきます。

作業内容
 

 

エンジンルームを上から覗くと右手前にエアコンベルトの張りを調節しているテンショナーがあるのでこれを緩めます。赤丸の中の二つのボルトと緑丸の中のネジがそれです。はずす前に現在のベルトの張り具合とネジの締め付け位置をマーキングなどを用いて覚えておきましょう。テンショナーを緩めた後はエアコンベルトをはずします。

 

エアコンベルトをはずした後は、A/Cコンプレッサー本体を止めているボルトをはずすために、下回りのアンダーカバーをはずします。


 

アンダーカバーを外したらA/Cコンプレッサーを見ることができるようになります。

 

 

 

 

 

 

しかし、これではA/Cコンプレッサーを止めているボルトを緩めにくいのと、コンプレッサーをずらすスペースが確保しにくいので、フロントバンパーとフロントのメンバーを外しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はずした後は視界もスペースも余裕があります。

 

次にA/Cコンプレッサーを固定している4つのボルトをはずします。

 

 

 

 

 

そしてA/Cコンプレッサーを横にずらすとサーモスタットがみえます。

 

サーモスタットを止めているボルトを緩めるとサーモスタット本体が取り外せます。左が今回取り外したもので、右が新品です。形状が違うようですがちゃんとディーラーで頼んだので大丈夫でしょう。

 

 

 

 

よく見ると古いほうのサーモスタットは先端の部分が割れています。これが水温不調の原因のひとつでした。

 

新しいサーモスタットを取り付けるときは、接合面をサンドペーパー等を用いてきれいにする必要があります。これをしないと水漏れの原因となってしまいます。で、エンジン本体側を磨いているときに気がついたのですが、エンジンへと続くウォーターラインに黒い何かが詰まっています。きれいに掃除してみると古いゴムのパッキンのようです。これが冷却水の循環を妨げていたのでしょう。みなさんも交換するときはサーモスタット本体だけでなくその前後のウォーターラインもチェックしてみてください。

 

接合部をきれいにした後はいよいよ新しいサーモスタットの取り付けです。まず、サーモスタット本体の円板の外枠にゴムのパッキンを取り付けます。

 

 

 

 

 

これをロアホースから続くウォーターライン上にセットします。この時、円板上にあるエア抜き用の金属の位置をどこかに合わせないといけないようですが、よく分からなかったのではずしたときと同じ向きに取り付けました。

 

あとはサーモスタット、A/Cコンプレッサー、ベルトなどを外したときと逆の手順で取り付けて完了です。

最後は冷却水を入れ、必ずエア抜きをしましょう。

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